ちぎれて消えてくジンジャエールのあわ
とけていくきみの顔
しょうが色のその奥に
昨日の不安が蜃気楼になってゆらゆら
きみの嘘はもういちどとけちゃって
あついロウがこぼれおちる
よわい、ふらふらするろうそくの火が
きみの火照ってもいない頬を
きれいなオレンジに染める
僕が昨日枕に押し付けた悲しさは
きみの柔らかい手のひらに包まれていく

僕の中できみがとけて
これだけが本当だって